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藤沢市K様邸外壁屋根塗装工事【FileNo.2】

カテゴリー:本日の現場

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こんにちは。サクセス@茅ヶ崎です。
昨日に引き続き藤沢市のK様邸外壁屋根塗装工事【FileNo.1】からの続きになります。
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高圧洗浄後になりますが屋根の状態チェック。
使用されているのはスレート屋根材になります。
紫外線と雨の影響で塗膜の剥がれが確認出来ます。
これでは防水性能は期待できない状態です。
スレートは屋根材の中では安価で良く使用されていますが
先で述べたように表面の塗装で防水の耐久性を確保していますので、
長年風雨や紫外線に晒されるとどうしても塗装が剥げてしまいます。
そうなると急速に本体部分も劣化してしまい、
あっと言う間に雨漏りが始まってしまいます。
非常に薄く軽量でコストも安くカラーバリエーションも豊富でしかも家への負担も少ない
とても理想的な屋根材ですが、耐久性が低く15年~20年で葺き替えの必要が出てきます。
立地条件によってはさらに短くなる可能性も十分にあります。
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棟板金部分の固定釘抜け。
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何箇所かの釘抜けがある状態です。
この釘の浮き、抜けの現象は、その釘を打っている
下材・抜板と呼ばれている木材の腐食、傷みが原因になります。
何も確認せずにそのまま隣に釘を打ち直し
コーキングやパテで処理するような工事は絶対にNGです。
抜板の腐食や痛みの状況を確認し、
その状況に合わせた手直しを実施する事が大事になってきます。
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ヒビ割れも何箇所か。
スレートは瓦の様に1枚だけ差し替えるといった補修がしにくく
(出来ない事は無いのですが、 重なりの範囲が大きいので
差し替える際に他の部分を傷めてしまう結果になる可能性が高い)
この程度のヒビ割れであればコーキングパテで補修しますが、
スレート材の下に敷かれている防水の為のルーフィング材が
傷んでいないかどうかの確認はする必要があります。
もしルーフィング材に痛みが確認できた場合は
そのままにせずにしっかりと対処する事が大事になってきます。
残念な話ですが、なかには何も確認せずにコーキングのみで作業を済ませたり
反り返り等によるスレート材の隙間もコーキングで埋めてしまい
縁切りもせずルーフィングとスレート材の間にわざわざ水が
溜まるようにしてしまい雨漏れの原因を作ってしまったりするような業者もいますので
補修するにしても棟板金と同じく状況に合わせ作業を進める事が大事になってきます。
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既存のコーキング撤去。
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コーキングを撤去するとハットジョイナーという
コーキングが後ろに抜けないようにすると共に
適正な量を充填出来るようにするバックアップ材が使用されています。
このハットジョイナー自体は金物で
表面の青い部分は薄い絶縁テープでボンドブレーカーと呼ばれているものです。
この目地の突き当りを目地底と呼び
サイディングのコーキングは
この目地底には接着しない二面接着が正しい施工になります。
まれに三面接着されている事がありますが時間が経ちコーキングが
痩せてくると割れやすくなる事が多いので正しい施工方法ではありません。
ボンドブレーカーにはプライマーもコーキング材も接着されないようになっているので
問題がある場合には必然的に対策が必要になります。
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12年間お疲れ様でした・・・といったところでしょうか。
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ヒビ割れの酷かった既存のコーキングを取り除き、打ち替えを進めます。
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コーキングを打ち替えする場合は
出来るだけサイディング断面の既存コーキングをそぎ落とし
新たなコーキングを打ち替えする事が大事になってきます。
建物の揺れや歪み、温度変化によるサイディングの収縮を吸収する為に
サイディングの目地部分は動くように出来ており
このように自由に動く部分をワーキングジョイントと呼び、
柔軟なコーキングを使用する事はもちろんの事、サイディング同士のみで接着させる
二面接着が大事になってくるわけです。
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コーキングが終われば次は軒天井部分の塗装を開始します。
かなり大型の台風が接近しており、週明けの工事に影響が出なければ良いのですが・・・