コストの面で考えれば「耐震構造」がベストですが、
大地震時の被害をなくしたい場合は「免震構造」が一番です。
しかし、リフォームで行うには、
費用の面からみてあまり現実的な方法だとはいえません。
「制震構造」は、住宅では「免震構造」より安価に設置できますが、
建物が二階建ての場合、一階部分の揺れを減少させる効果は弱いので、
家具の固定など室内の地震対策は必要となります。
大地震での建物の損傷を抑える構造と割り切って使用することが大切です。
また、「制震構造」は新築では問題ありませんがが、
リフォームで取り入れる場合は注意が必要です。
制震部材を検討するには限界耐力計算という複雑な計算を伴って
補強個所や補強する量などを検討しなくてはいけません。
多くのリフォーム会社や工務店はこの計算が出来ないのが現状です。
もし制震部材を勧められたのであれば、技術力のある事業者であることを確認するか
現行の建築基準法で求められている壁の量を満たした上での
制震部材による補強をお勧めします。